
タイと名が付く魚は日本近海だけで300種以上いるとされるが、いわゆる「あやかりダイ」が多く、マダイなどの仲間であるスズキ目タイ科の魚はわずか13種だけである。そのなかの一種であるキダイはタイ科キダイ属の魚で、房総半島以南から南西諸島を除く西日本に分布している。
キダイの近縁種としてはキビレアカレンコがおり、その名の通り、背ビレや胸ビレが黄色いことで見分ける。また、キダイとは分布域が異なっており、奄美群島以南の琉球列島沿岸に棲息している。ただし、キダイ、キビレアカレンコともにレンコダイと呼ばれることがある。