
テッポウウオ科は、テッポウウオ属の1属のみで構成される小さなグループ。本種のほか、観賞魚界では一般にセブンスポット・アーチャーフィッシュと呼ばれる Largescale archerfish(学名:Toxotes chatareus)など、全部で7種の魚が含まれる。
かつて、テッポウウオ科の魚は日本には分布しないとされていたが、1980年に沖縄県の西表島で発見された。現在も、国内での棲息が確認されているのは西表島のみである。
テッポウウオは、テッポウウオ科のなかではもっとも分布域が広く、西はインド東部、南はソロモン諸島までおよび、西表島はその北限に当たる。
国内での分布域が非常に狭い状況から、環境省のレッドリストではDD(情報不足)のカテゴリーに掲載されている。