
ニザダイ科は2亜科6属81種からなり、テングハギ属、ナンヨウハギ属、クロハギ属、そして本種が属するニザダイ属などに分類される。ナンヨウハギ、キイロハギ、ニジハギ、ヒレナガハギなど色形が美しいものが多く、食用や釣りの対象というよりは観賞魚として知られている種類が多い。
本種のニザダイは、日本海側では新潟、太平洋側では宮城県以南の日本各地に棲息。とくに、三宅島など伊豆諸島周辺で多く見られる。また、台湾や朝鮮半島南部など東アジア沿岸の暖海域にも棲息している。熱帯域に棲むものが多いニザダイ科の魚のなかでは、本種はもっとも高緯度に分布する。