
アマダイは、スズキ目アマダイ科の海水魚の総称。漢字で書くと「甘鯛」または「尼鯛」だが、タイ科ではなく、いわゆる「あやかり鯛」のひとつである。
世界中に3属28種が分布しており、主にインド太平洋の大陸棚を中心に棲息する底棲肉食魚である。日本では、1属5種が棲息していて、このうちアカアマダイ(Branchiostegus japonicus)、シロアマダイ(Branchiostegus albus)、キアマダイ(Branchiostegus argentatus)の3種が重要な食用種となっている。
アカアマダイは体色の赤みが強く、眼のすぐ後ろにくさび形の銀白色の斑紋(はんもん)があり、シロアマダイはその名の通り体が白っぽく「シラカワ」とも呼ばれている。また、キアマダイは背ビレ、尾ビレの黄みが強く、目の下縁から上アゴに走る銀白線があるのが特徴だ。3種のなかでもっとも漁獲量が多く、釣りの主要な対象魚となっているものの大半はアカアマダイである。