
ハタ科アラ属の現生種は本種のアラのみで、かつてはスズキ科に分類されていたが、『Fishes of Japan with pictorial keys to the species, English edition』(2002)ではハタ科に含められた。
本種は朝鮮半島南部や中国、フィリピンなどの温帯の広い海域に分布しており、日本列島周辺では茨城以南の太平洋沿岸から新潟以南の日本海沿岸に棲息している。
九州では、本種のほかにマハタやクエなどの大型のハタ類も「アラ」と呼ぶことがあり、混同されやすいが、まったく別の魚である。また、ニュージーランドから「アラ」として入荷するものは「ミナミオオスズキ」であり、本種とは別種である。