チチワ結びとは
リールを使わないノベ竿の場合、穂先にあるリリアンなどにライン(=ミチイト)を直接結ぶ。その方法はいくつかあるが、もっとも簡単にセットできるのが、この「チチワ結び」。仕組みは非常にシンプルながら、強度や安定度についても信頼できる結びのひとつだ。脱着も簡単なので、とても便利だ。結び方のコツとしては、ふたつのチチワを作るときに一重結びではなく、8の字結びにすること。これによって結び目に負荷が掛かってもズレにくくなり、より安定した強度を発揮してくれる。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
リールを使わないノベ竿の場合、穂先にあるリリアンなどにライン(=ミチイト)を直接結ぶ。その方法はいくつかあるが、もっとも簡単にセットできるのが、この「チチワ結び」。仕組みは非常にシンプルながら、強度や安定度についても信頼できる結びのひとつだ。脱着も簡単なので、とても便利だ。結び方のコツとしては、ふたつのチチワを作るときに一重結びではなく、8の字結びにすること。これによって結び目に負荷が掛かってもズレにくくなり、より安定した強度を発揮してくれる。
1. ミチイトの上端を10㎝ほど折り返し、さらに2本束ねた状態で小さなループを作る。このとき、交点が緩まないように、利き手の反対側の指でつまんでおく。
2. 利き手の親指と人差し指でループを1回ねじり、このねじりが戻らないように、交点を押さえていた指先で押さえ直す。
3. ねじったループの中に、先端の折り返し部分を向こう側から通す。これで、いわゆる「8の字結び」の形になるわけだ。これでできる輪が、長さ4~5㎝ほどになるように微調整してから、結び目をしっかり締め付ける。
4. 同様の要領で、輪の先端側にも8の字結びで長さ1㎝ほどの小さなループを作る。これでチチワ結びの完成だ。
5. 大きいチチワのほうをふたつ折りにしてイラストのように重ね、できた輪の中に竿先のリリアンを通し入れる。
6. ミチイトの本線をゆっくり引き締めれば、セット完了。仕掛けを外すときには、小さな輪のほうを引っ張るだけでよい。
*監修 西野弘章【Hiroaki Nishino】
*編集協力 加藤康一(フリーホイール)/小久保領子/大山俊治/西出治樹
*魚体イラスト 小倉隆典
*仕掛け図版 西野編集工房
*参考文献 『週刊 日本の魚釣り』(アシェットコレクションズ・ジャパン)/『日本産魚類検索 全種の同定 中坊徹次編』(東海大学出版会)/『日本の海水魚』(山と渓谷社)/『海釣り仕掛け大全』(つり人社)/『釣魚料理の極意』(つり人社)