
タカベ属の科の帰属に関しては、さまざまな見解がある。近年の研究では、タカベとイスズミやメジナの仲間の類縁関係が示唆されており、メジナ亜科、イスズミ亜科、タカベ亜科、カゴカキダイ亜科、Parascorpidinae亜科の5亜科をまとめてイスズミ科とする研究者も多い。
魚類に関する情報を収集しているデータベース「Fish Base」やNelsonの『Fishes of the World, Fourth Edition』でも、イスズミ科の単系統性はまだ確定していないとしているが、現時点ではタカベ属と南半球のBathystethusの2属をタカベ科とするのが妥当であると考えられている。
タカベは日本固有種で、棲息域は房総半島から九州にかけての太平洋側の外洋に面した岩礁地帯に限られる。