ジャム作り

ジャム作り
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釣りシーズン ベストシーズン 釣れる

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特徴

●海岸でおいしい果実が収穫できる!

海に囲まれた日本。その海岸では釣り以外にも四季折々の遊びを楽しめるが、海岸を彩る果実の採取も贅沢な楽しみの一つだ。採取してそのまま食べられる果実もあるし、ジャムにすることで新たな味の発見ができるものもある。完成したジャムは、パンやクラッカーに乗せて食べてもいいし、ヨーグルトに混ぜてもおいしい。さらには、洋風の魚料理の隠し味に使ってみるのもオツだ。ここでは、海岸で収穫できる野生の果実でオリジナルの特性ジャムを作ってみよう!

●ジャムに適した浜辺の果実

海岸で野生に実る果実としては、秋に実るエビヅル、ハマナス、クコ、イヌビワなどがある。また、春〜夏にかけて実るキイチゴの仲間やヤマモモなども絶好の素材。ようするに、冬を除けばいつの時期でもジャムになる果実を採取できるのだ。
採取の方法は、実を指先で摘み採るだけ。アリやアブラムシなどがついていることもあるので、軽くはたいてから、つぶれないように収穫カゴに入れていきたい。家に持って帰った実は、流水でよく洗い、ザルなどに上げて水気をよく切っておこう。

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イヌビワ/ビワと名前が付いているがイチジクの仲間。直径1.5㎝ほどのイチジクといった感じの実で、食べるとほんのり甘い。秋の紫色に熟した実を使う。

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エビヅル/同じブドウ科のヤマブドウと似ているが、エビヅルは海辺をはじめとする低地に生えている。秋に採れる直径5㎜ほどの実は、甘酸っぱくておいしい。

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クコ/薬膳やドライフルーツなどで見かける赤い実は、このクコの実を干したもの。老化防止や視力減退防止に効果があるとか。根や葉にも薬効がある。

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ハマナス/ハマナシとも呼ばれるバラ科の低木で、夏にピンク色の美しい花を咲かせる。赤く熟した実は、レモン以上のビタミンCが含まれる。

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ヤマモモ/関東以南に生育する木で、初夏に実るおいしい果実。生食はもちろん、ジャムやジュース、果実酒などにも使える。

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カジイチゴ/海岸沿いの林などで多く見られるキイチゴの一種で、初夏に黄色の実を付ける。他に、実が赤いエビガライチゴなどの仲間がある。

●おいしいジャムの作り方

ジャムの作り方は、果実の30〜50%程度の分量の砂糖を加えてコトコトと煮るだけ。風味を損なわないようにするには、砂糖は少な目にしてあまり煮すぎないようにするのがコツだ。また、ジャムを煮る鍋は、酸に強くて厚みのあるホーロー製かテフロン加工のものを使おう。
ジャムの味がサッパリしすぎたり、逆に甘ったるい場合は、砂糖の種類を変えてみる方法がある。きび砂糖、ブラウンシュガーなどの素朴でコクのある砂糖は、野生の果実の味によく合うのだ。また、ジャムにレモン汁を入れると酸味が加わり味にしまりが出るだけでなく、色を鮮やかにする働きがあるので試してみたい。
人工添加物を一切使わないので多少保存性は低くなるものの、市販のジャムとは比較にならない極上の香りと味を楽しめるのは手作りならでは。以下、エビヅルを例にしてジャムの作り方を見ていこう。

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1 エビヅルはブドウのように房になっているので、一粒ずつはずしてからよく洗い、ゴミなどを除く。

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2 鍋に果実と分量の砂糖を入れ、しばらく置いてエキスが出てきたら弱火で煮ていく。エビヅルはあまりトロミがつかないので、煮えてもサラリとしているのが特徴だ。

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3 ある程度煮詰めたら、金網でこして皮や種を取り除けば完成。トロミが欲しい場合は、市販のペクチンやゼラチンを加えてもよい。なお、作ったジャムを長期保存する場合は、煮沸消毒して乾かした小ビンに、できたてのジャムをぎりぎりまで詰めてから密封しておくとよい。冷暗所に保存すれば、数ヶ月はおいしく食べられる。

*監修 西野弘章【Hiroaki Nishino】
*編集協力 加藤康一(フリーホイール)/小久保領子/大山俊治/西出治樹
*魚体イラスト 小倉隆典
*仕掛け図版 西野編集工房
*参考文献 『週刊 日本の魚釣り』(アシェットコレクションズ・ジャパン)/『日本産魚類検索 全種の同定 中坊徹次編』(東海大学出版会)/『日本の海水魚』(山と渓谷社)/『海釣り仕掛け大全』(つり人社)/『釣魚料理の極意』(つり人社)

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