エギング初心者ガイド・前編

エギング初心者ガイド・前編
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釣りシーズン ベストシーズン 釣れる

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釣り方

エギをつかって家族みんなでイカ釣りに行こう!

身近な場所で楽しめて美味しいイカ釣りに家族でチャレンジ!

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イカ釣りって難しい? いえいえ、エサもいらず、しかも堤防からも楽しめるから簡単! まさに家族におすすめな釣りなのです。楽しくて手軽で美味しいイカ釣りをあなたも家族で挑戦しませんか?

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【美味】
釣り人だから味わえる特権! 
美味 食べたことのない旨味が広がります!

釣りたてのイカの歯ごたえは釣った人だけが味わえる特別なものです。なんとも言えない甘さもあり、大人だけでなく子供達も笑顔になる美味しさ。自分で釣り上げた新鮮なイカの味は格別です。

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【近場】
釣りのポイントは近くの港!イカ釣りは、身近な場所で楽しめます

イカ釣りのポイントは、意外にも港の中や近くだってことを知ってましたか? わざわざ船に乗らなくても、堤防からもできちゃう! 釣れちゃう! まさに家族にうってつけな釣りなのです。

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【軽装】
道具はシンプル!イカ釣りはエギさえあればOK!
イカ釣りは、エギと呼ばれる疑似餌とロッド(釣り竿)、リールがあれば、すぐにでも始められます。ゴカイやイソメといった虫のようなエサが苦手…という方でも始めやすいのが特長です!

イカの生態と種類

一口に「イカ」といっても、種類や生態はさまざま。視力がよく、光に集まる性質があり、大半のイカは一年で生涯を終えるのが特徴です。またイカは10本の腕を使って活発にエサを取ることから、釣りには適したターゲットとも言えます。

こんなにある!代表的なイカの種類

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【アオリイカ】
大きさ:15cm~40cm
釣りの手ごたえや食味の良さから「イカの王様」と称され、エギングでもっとも釣りやすいイカです。春は大型、秋は小型(手の平ほど)の数釣りが楽しめます。北海道西部~沖縄にかけて広く生息。 


【ヒイカ】
大きさ:8cm~15cm
最大でも手の平に収まるくらいの小さなイカです。波が立たないような静かな場所を好み灯りに集まるため、港回りなど足場がよい場所で手軽に狙えます。北海道以南に広く生息。

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【ヤリイカ】
大きさ:15cm~40cm
槍の穂先に似た姿が特徴。普段は深場にいますが、産卵のため夜間岸辺に近づく時期が狙い目。コリコリとした食感と適度な甘さが寿司ネタとしても人気のイカです。北海道以南に広く生息。


【スルメイカ】
大きさ:15cm~40cm
イカ類で最も漁獲が多く、その名のとおりスルメの原料となっている食卓にも馴染み深いイカです。新鮮なものは、お刺身でも美味しく食べることが出来ます。北海道から九州南端まで広く生息。

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【ケンサキイカ】
大きさ:15cm~30cm
アカイカ、シロイカ、マイカ、マルイカなど地方によって違う呼び名も多いイカです。ヤリイカより身が厚く、強い甘味が特徴的。食でも高い人気を誇ります。関東以南に生息。


【コウイカ】
大きさ:12cm~25cm
名前の由来は、他のイカと違い大きな甲羅のような硬い骨を持っていることです。肉厚で甘い味が人気。また、大量に墨を吐くことから、スミイカとも呼ばれます。関東以南に生息。

日本全国イカ釣りベストシーズン

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イカは種類によって産卵期や生息地域が異なります。時期に応じていろんな種類が楽しめるのもイカ釣りの醍醐味です。お住まいの地域の時期をチェックしてみよう!

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【イカは小魚やエビを食べるどう猛な生き物!!】
イカは、全世界の浅い海から深海まで広く分布しています。1日に体重の10%相当のエサを取る大食漢で、10本の腕のうち長い2本の腕で魚やエビなどを捕まえて捕食します。敵に襲われると、体内の墨袋から墨を吐き出し、敵の目をくらませて逃げようとします。

日本発祥のルアー

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【エギングってどんな釣りなの?】
日本古来の疑似餌である餌木(エギ)を使ったイカ釣り。エギングとは、そのエギに“ing”をプラスした和製英語です。エサを使わず、簡単な道具で手軽に始められることも、人気の秘密!

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イカが小魚やエビと間違えて抱きつきます。運が良ければ、イカがエギを追いかけて水面まで上がり、エギに抱きつくシーンが見られることも!

【エギングの仕組み】
ライン(釣り糸)の先に取り付けられたエギを海に投げて、あとはエギを小魚やエビに見立ててエギを泳がせ、イカを誘います。


【エギングはシンプル!】
道具もシンプルで大荷物にならないので、移動もラクラク。さっと取り出し、さっと始められます。


【餌いらず!】
餌が要らないので、ゴカイやイソメやオキアミといった餌を触るのが苦手な人でもOK。


【エギングは、日中に楽しめる!】
魚を釣る時は朝や夕方が主な狙い目になりますが、イカは日中に十分釣れます。朝早く家を出発する必要もないため、家族での釣りとしても最適です。

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【エギングの歴史】
日本発!漁師の伝統漁具から進化した疑似餌。侍も楽しんでいた!?

江戸時代、九州薩摩地方が発祥。漁師が船の上から海中に落とした松明(たいまつ)の燃え殻にイカが抱きついたことが起源と言われています。また、侍など身分の高い人の高尚な遊びだったとも。最初は小魚の姿に似せたタイプもありましたが、徐々に現在のような細長いエビ型になり、エギングは今や日本だけでなく世界で楽しまれています。

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【エギはこんなかたちをしています!】
エギは一見すると小魚ともエビとも違う不思議なかたちをしており、魚を模した一般的なルアーとは大きく違った印象です。しかしイカはこのエギを見ると思わず抱きつかずにはいられないのです!

各部の名称と役割

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目玉/
少しでも小魚やエビに見せかけるためには、目玉は不可欠です。とりわけ、イカは目が良いので、エギにも目玉はあったほうがだんぜん有利です。


カンナ(針)/
イカをかけるための針です。2連になっているものが主流ですが、小さなエギでは針が1段のものもあります。


シンカー(おもり)/
エギを沈めるためのおもりです。通常ここに大きさの数値が記載されています。ボディのサイズ同様、狙うイカによって使い分けます。


はね/
着水後、沈下速度を遅くするのと同時に、竿を振り上げた際すばやく手前に寄ってこないようなブレーキの役目や、泳ぐ際のバランスをとっています。


ボディ/
エギの形状は、水中でのアクションを決めるために重要な要素になります。最近では先が細く扁平なタイプが主流。


色/
赤や黄色、紫といった蛍光
色と、実際の魚のような色をした自然色のものがあります。釣りをする時間帯や水の色によって、使い分けます。

エギングの道具を知ろう!

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ここではエギングを始めるに際し、必要な道具(タックル)について見ていきましょう。基本はロッド(竿)とリール、エギ、これだけあればすぐに楽しめますが、糸の結び方は重要です。ぜひ覚えておきましょう。


【ロッド(竿)】
ロッド2.4m~2.7mのスピニングロッド。エギング専用のロッドもあります。


【糸(道糸)】
PEライン0.6~0.8号


【ショックリーダー】
ナイロンライン1.5~2.0号。長さ0.5~1m。道糸と結びます。


【スナップ】
エギと糸(リーダー)を結び直さなくてもワンタッチで交換できる道具。


【リール】
中型のスピニングリール。2500番~3000番


【エギ】

結び方

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【道糸と糸(リーダー)の結び方】

①道糸をリーダーに5回ほど巻きつけ、輪に先を通します。

②リーダー側も同じように5回ほど巻きつけ、輪に先を通します。

③道糸とリーダーを半端方向に締め上げて完成です。

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【糸(リーダー)とスナップの結び方】

①スナップスイベルにリーダーを通します。

②リーダーの先を少し戻し輪を作ります。

③先を輪の中に5回ほどくぐらせます。

④余ったリーダーの先をカットします。

エギングに行くときに必要な道具類

エギングは左ページの基本道具があればできますが、釣行時には、快適な釣りを楽しむためと安全を守るために、以下のものもぜひ用意しておきましょう。

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【保冷バッグ】
釣れたイカを保管します。もちろん氷も忘れずに。小さめのものが移動する際ラクです。

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【サングラス】
偏光グラスは、目を守るためと、水中の様子が分かるようにと、2つの役割があります。

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【タオル】
あるといろいろ便利です。

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【帽子】
回収したエギが頭に当たった際に怪我をしないようにと、熱中症予防の2つの役割があります。

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【ライフジャケット】
万が一海に落ちてしまった際の命綱になります。必ず用意したいアイテムです。

ルール&マナー

漁師さんや周りの釣り人に迷惑をかけないようにマナーを守って楽しみましょう!

①ゴミは必ずもちかえりましょう
釣り場にゴミがあると釣り自体が禁止されることもあります。必ず持ち帰るようにしましょう。

②天候が悪いときは無理をしない
台風の前後で風が強い、また波が高く堤防にまで来るような場合には、無理をせず諦めましょう。

③ 漁師さんに迷惑をかけない
港内にある地元漁師さんの船やボート、イケスなどにエギがかからないようにしましょう。

④ルールを守ろう
立ち入り禁止や釣り禁止の看板がある場所では釣りをしないようにしましょう。

⑤イカスミ跡は洗い流しましょう
釣り上げたあと、スミを吐くことも多いです。スミが残らないようにバケツで海水をくみ、洗い流しておきましょう。

⑤となりの人にはあいさつを!
人気の釣り場には人が多いことも。となりの人にはあいさつをして、皆で釣りを楽しみましょう!

*監修 西野弘章【Hiroaki Nishino】
*編集協力 加藤康一(フリーホイール)/小久保領子/大山俊治/西出治樹
*魚体イラスト 小倉隆典
*仕掛け図版 西野編集工房
*参考文献 『週刊 日本の魚釣り』(アシェットコレクションズ・ジャパン)/『日本産魚類検索 全種の同定 中坊徹次編』(東海大学出版会)/『日本の海水魚』(山と渓谷社)/『海釣り仕掛け大全』(つり人社)/『釣魚料理の極意』(つり人社)

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